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Exhibition

青野文昭×南谷理加「群島」Fumiaki Aono × Rika Minamitani "Islands"

青野文昭×南谷理加「群島」<span style='color:black; font-size:14px;display: block; margin-top: 10px; padding-left: 10px;'>Fumiaki Aono × Rika Minamitani "Islands"</span>

青野文昭×南谷理加「群島」

AWASE galleryは、このたび、青野文昭×南谷理加「群島」を開催いたします。

会期は7月4日(土)〜 7月19日(日)、会場はAWASE gallery(新宿)、どなたでも予約なしでご来場いただけます。

初日7月4日(土)17時〜20時はオープニングパーティーを予定しております。作家も在廊いたします。

【ディレクター 山田康平によるステートメントー】

京都にMKタクシーというタクシー会社がある。昔、南谷と話していた時、そのタクシーの屋根にハートのマークが乗っているのが良い、と言っていた。

たしかに、何かの上にハートが乗っているというのは妙に良いことである気がする。

また別の日には、あの雲が何かに似ていると言っていた。何に似ていたのかはもう忘れてしまったが、雲が何かに見えるということ自体が不思議なことだと思った。

ギャラリーを始める前、もし展示をするとしたら誰と展示をしたいか南谷に聞いたことがあった。その時に名前が挙がったのが青野文昭だった。後日展示を見に行き、この二人で展覧会ができたら面白いのではないかと、じんわり思ったことを覚えている。

青野文昭の作品には、実に多くの思考や関心が折り重なっているように思う。様々な文章を読ませていただくたびに興味深く感じる。造形としての面白さだけではなく、迫るような不気味さや不穏さは、歴史や政治、共同体や境界と向き合ってきたことと無関係ではないように思う。

南谷理加の作品もまた、異なる時間や存在をひとつの物語へ回収することを拒んでいる。複数のイメージや気配、記憶は重なりながらも融合せず、その隔たりこそが、画面の中での線の魅力や独特なグラデーションを生み出している。

今回の展覧会では『群島』というタイトルをつけてみた。

島はひとつの輪郭を持ちながらも、波や風、潮の流れによって少しずつ姿を変え続けている。そして一つの島だけで成立しているのではなく、周囲の島々や海との関係のなかでその輪郭を形づくっている。

両者の作品は、何か単独の存在そのものよりも、むしろ関係のなかで生まれるものへと眼差しを向けているように感じる。

異なるもの同士が影響を与え合いながらも、完全には重ならないこと。

距離を保ちながら、それでも関係し続けること。


アーティストプロフィール


青野文昭 / Fumiaki Aono
「死者と生者たち」/タンス、収拾物、アクリル系絵具、木材、その他/2300×1400×950mm/2026

青野文昭 / Fumiaki Aono

1968 仙台生まれ
1992 国立大学法人宮城教育大学大学院美術教育科終了
2005 宮城県芸術選奨(彫刻)
2013 ヴァーモントスタジオセンターフェローシップ
2015  Vermont Studio Center Fellowships for Artists and Writers アメリカ・VSC
公益信託タカシマヤ文化基金・第26回タカシマヤ美術賞受賞

主な展覧会

【個展】

2024年
「無知の記憶が開かれる」/ummuseum、華城、韓国
「それぞれの惑星とその住人達」/LOKO GALLERY、東京
2023年
「彷徨う欲動―幽霊船―地球の裏側から帰還した人々1613-2023」/秋保の杜 佐々木美術館&人形館、仙台
2022年
「どこから来てどこへ向かうのか」/上野の森美術館ギャラリー、東京

【グループ展】

2024年
「AOMORI GOKAN アートフェス ―つらなりのはらっぱー」
「currents / undercurrentsーいま、めくるめく流れは出会って」/ 国際芸術センター青森(ACAC)、青森
2023年
「あいまいな あわいの まにまに」/はじまりの美術館、福島県猪苗代
2022年
「Eternally Yours 」/Somerset House 、ロンドン
「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」/森美術館、東京
2020年
「ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」/横浜美術館他、横浜
「山形ビエンナーレ 2020 現代山形考 藻が湖伝説」/東北芸術工科大学内など、山形
2019年
「六本木クロッシング2019:つないでみる」/森美術館、東京
「青野文昭 ものの,ねむり,越路山,こえ」/せんだいメディアテーク、仙台
2017年
「コンサベーション_ピース ここからむこうへpartA青野文昭展」/武蔵野市立吉祥寺美術館、東京
「コンニチハ技術トシテノ美術」/せんだいメディアテイク、仙台
2016年
「いま、被災地から -岩手・宮城・福島と震災復興-」展/東京藝術大学美術館、東京
「Royal Academy of Arts’ Summer Exhibition.2016.」/Royal Academy 、ロンドン

【芸術祭・プロジェクト】

2025年
定禅寺アートストリート2025、仙台・定禅寺通り界隈
瀬戸内国際芸術祭2025、香川・粟島
2024年
神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 、神戸
2022年
山形ビエンナーレ2022、山形

【パブリック / プライベートコレクション】

宮城県立美術館、愛知県立美術館、金沢21世紀美術館、森美術館、アラリオ・ミュージアム(韓国)、リアスアーク美術館、町田市立国際版画美術館、高島屋、Luciano Benetton Collection(Imago Munm)、KOO HOUSE MUSEUM of ART&DESIGN COLLECTION(韓国) ummuseum(韓国)

【作品・コンセプトについて】

一昨年のLOKOギャラリー「それぞれの惑星とその住人達」での方向性の延長線上のものですが、このシリーズはなかなか説明しにくい感じでして、、あくまでも作者のうわごと的なものとしてお考えいただければと思います。

・1991年ぐらいから「なおす・再生・循環」のいとなみをテーマに、今日まで制作活動をしてきている。

・拾った欠片を「補完・再生」するために必要となってきた「代用素材」。

・代用素材として流用される身の回りの物品-木箱、家具(箪笥など)、段ボール箱、書籍など。

・各地で収拾された欠片は代用素材(箱やタンス)を一種の「苗床」として、ふたたびそれぞれの歩みを再開していく。固有の形態が補完され、延長され、特徴が増進され、欠片をとりまくイメージや記憶が引き出され、根付き生育していく様に。

・それぞれの箱やタンスは、様々な欠片およびそこから生育したものたちを乗せて、大海に浮かび上がる島々や宇宙の星屑、惑星たちのように漂っている。

・単一の「欠片」単体の補完・再生から結果するなんらかの「かたち」・作品に完結するのではなく、欠片の取り巻く周囲の環境、大地、空気や水、様々な文脈・関係性の中で、それ(欠片)が育まれ生育していく様。周囲と切り離せない存在のありかた。

・それは地球に生きる生き物たちや人間存在の在りようにつながっている。

・彫刻単体で完結した作品ではなく、台座というものでもなく、周囲(地面や隣の事物や場面や空間など)とつながった共存様態そのもとしての彫刻・人物像・群像をめざす。


南谷理加/ Rika Minamitani

南谷理加/Rika Minamitani
「公園 Park 」/oil on canvas/1125 × 720 mm/2025
© Rika Minamitani, Courtesy of Tomio Koyama Gallery, photo by Kenji Takahashi

1998年 神奈川県生まれ。
2021年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。
2023年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
現在は東京を拠点に活動。

主な展覧会

【個展】

2023年
「黙劇」/小山登美夫ギャラリー、東京
2022年
「ブレイン・ウォッシュ」/Biscuit Gallery、東京
2021年
「WONDERLAND Ⅲ」/Bambinart Gallery、東京
「WONDERLAND Ⅱ」/Bambinart Gallery、東京
2020年
「WONDERLAND」/Bambinart Gallery、東京

【グループ展】

2026年
「ギャラリーアーティスト展 小山登美夫ギャラリー」/CADAN 大手町、東京
2025年
「9 stories ep.2」/阪急メンズ大阪 B1 Contemporary Art Gallery、大阪
「Grace」/AMATEUR、東京
「Back to Basics」/LINSEED、上海、中国
「Plastic Love」/Galerie Marguo、パリ、フランス
「The Blue Reverie of Everyday」/RONG LU、上海、中国
「TOKYO」/EACH MODERN、台北、台湾
「doors」/biscuit gallery、東京
2024年
「神渡し」/Bambinart Gallery、東京
「犬のいる風景」/小山登美夫ギャラリー 前橋、群馬
「Eudaemonia」/Gallery Common、東京
「石山未来・南谷理加 2人展Bursting Heaven」/BCBC Gallery, Harakado, Tokyo
「RE:FACTORY_2」/WALL_alternative、東京
2023年
「アートアワードトーキョー丸の内2023」/行幸地下ギャラリー、東京
「6drawings」/biscuit Gallery、東京
2022年
「CAF賞2022入選作品展」/代官山ヒルサイドテラス F棟 ヒルサイドフォーラム、東京

【パブリックコレクション】

K11 Art Foundation、香港
高橋龍太郎コレクション、東京
前澤友作コレクション、千葉
Rubell Museum、ルベル美術館、マイアミ、アメリカ

【作品・コンセプトについて】

「自分の求めるリアリティ」を作品に表す南谷は、最初ドローイングで構図を決めながらも、実際にキャンバスに描いていくうちに、色やモチーフなど自らの直感で試行錯誤や実験を繰り返し変化させながら一つの作品を仕上げていきます。
自身「人間の表情を描くのが好き」と語るように、作品内の人物は、驚き、恐れ、笑いなど豊かな表情を漂わせています。顔自体はごくシンプルに描かれていますが、それと対比するかのように妙にリアリティのある大きい手や、細く長く少ない髪がさまざまな色彩をおびてたなびき、平面的ながらも独特な動きと躍動感を生み出しています。
それは幼少期に好んだという初期の海外アニメの短編映画の影響に加え、近年は浮世絵の場面や表情、文楽のダイナミックな動きや操る人が丸見えな不可思議さからイメージを得ていると言い、その独特なストーリー性と不穏さが、南谷ならではの作品世界として展開しています。
観客は南谷の実験の思考をたどるように、モチーフの人物の表情や大きな体の動き、髪の流れに目を奪われ、言葉を語らないはずのものである絵画との対話を楽しむことができるでしょう。


【開催概要】

「群島」

・参加作家:青野文昭×南谷理加
・会期:07月04日(土)〜 07月19日(日)
・時間:12:00〜19:00
・レセプション:07月04日(土) 17:00~20:00
・休廊:月-火
・入場:無料
・会場:AWASE gallery(新宿)
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目32−10 松井ビル8F
・主催:AWASE gallery
・お問い合わせ:info@awasegallery.com